小説感想 ディヴィッド・アンブローズ「迷宮の暗殺者」



迷宮の暗殺者 (ヴィレッジブックス)

迷宮の暗殺者 (ヴィレッジブックス)


合衆国政府と密接に結びつく秘密機関に所属するチャーリー・モンク───高度な訓練と天賦の才によって、超人的な反射神経と体力とを身につけた彼は<コントロール>に命じられるまま、どれほど困難な極秘任務であろうと完璧に遂行した。金も女も不自由しない彼が、折に触れて思い出すのは生き別れになったキャシーのこと。ある日、彼の前にそのキャシーが姿を現わした。チャーリーは、思わず彼女に話しかけた。それが恐るべき悪夢の迷宮の扉を開くことになるとは露ほども知らずに……。トリッキーなストーリー・テリングで知られた鬼才が放つジェットコースター・サスペンス!



な、なんじゃこりゃー!


てっきりチャーリー・モンクというスーパースパイの活躍を描いた話…と思っていたら、中盤でドカンと大技が炸裂。そのあまりと言えばあまりな展開に思わず爆笑。これかッ!これが「このミステリーがすごい」2005年度版バカミス金賞の実力か…ッ!


作中の後半のシーンを脳内でヴィジュアル化すると、とてつもなくシュールな世界しか思い浮かばないのですが(;´Д`)
でも、作品のアイディア自体は結構まともなんだよなぁ。実例も他の作品に結構あるし。見せ方ひとつでこーも展開を変えることができるとはっ。


バカミス好きはとりあえず必読。