小説感想 愛川晶「巫女の館の密室 美少女代理探偵の事件簿」
- 作者: 愛川晶
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2004/08
- メディア: 文庫
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美少女探偵・根津愛が、刑事・桐野と訪れた奥会津の秘境にある友人の別荘。そこには、急斜面をくりぬいて作った奇妙な離れがった。十年前、このコンクリートの箱のような建物で不可解な密室殺人事件が起きたという。犯人はどうやって脱出したのか?この謎が解けないうちに、突然愛が失踪!愛を捜す桐野の前に新たな惨劇が…。「完璧な密室殺人」に挑む傑作本格推理!
ぬぬぅ、思った以上にまとも。
バカミスと聞いていたんですが、そんなにバカミスではなかったですよ?(判断基準:ワシの独断と偏見)
トリック自体は確かにおバカといえるものなのですが、ちゃんとそのトリックを成立させるべく世界(薀蓄?)を構築してますし。作品の流れから行けばそんなに不自然でもないかにゃー、と思いまして候。どーせならこんな凝った設定にせずにありふれた日常系でこのトリックをやらかしてくれてるとよかったのに、そーだったなら世紀のバカミスとして名を残しただろーになぁ、惜しいぜ。(何がだ)
あと探偵役の根津愛が美少女設定だろーがコスプレして出てきたりだとかは心底どーでもいいんですけれども、ワトソン役とも言える桐野がですね、どーみてもロリコンなのです。本当にありがとうございました。………つーか25歳で小学校1年生の愛に一目ぼれって、あーチミチミそれはロリっつーかもはやペドの領域ですよちょっと(;´Д`)
とまあキャラクターが割と愉快だったのと、文章もそんなに癖があるとは思えませんでしたので結構楽しく読めましたよん。ミステリの定番「館もの」の良作だと思いますので、本格好きな方はチェックしておいて損はないかと。