小説感想 ダン・ブラウン「ダ・ヴィンチ・コード」(上・中・下巻)



ダ・ヴィンチ・コード(上) (角川文庫)

ダ・ヴィンチ・コード(上) (角川文庫)


ルーヴル美術館のソニエール館長が異様な死体で発見された。死体はグランド・ギャラリーに、ダ・ヴィンチの最も有名な素描<ウィトルウィウス的人体図>を模した形で横たわっていた。殺害当夜、館長と会う約束をしえいたハーヴァード大学教授ラングドンは、警察より捜査協力を求められる。現場に駆けつけた館長の孫娘で暗号解読官であるソフィーは、一目で祖父が自分にしか分からない暗号を残していることに気付く…。



ダ・ヴィンチ・コード(中) (角川文庫)

ダ・ヴィンチ・コード(中) (角川文庫)


館長が死の直前に残したメッセージには、ラングドンの名前が含まれていた。彼は真っ先に疑われるが、彼が犯人ではないと確信するソフィーの機知により苦境を脱し、二人は館長の残した暗号の解読に取りかかる。フィボナッチ数列黄金比アナグラム………数々の象徴の群れに紛れたメッセージを、追っ手を振り払いながら解き進む二人は、新たな協力者を得る。宗教史学者にして爵位を持つ、イギリス人のティービングだった。



ダ・ヴィンチ・コード(下) (角川文庫)

ダ・ヴィンチ・コード(下) (角川文庫)


ティービング邸で暗号解読の末、彼らが辿り着いたのは、ダ・ヴィンチが英知の限りを尽くしてメッセージを描き込んだ<最後の晩餐>だった。そしてついに、幾世紀もの絵の中に秘され続けてきた驚愕の事実が、全貌を現わした!祖父の秘密とその真実をようやく理解したソフィーは、二人と共に、最後の鍵を解くため、イギリスへと飛ぶ───。
キリスト教の根幹を揺るがし、ヨーロッパの歴史を塗り替えた世紀の大問題作!



うーん、うーん、うーん。バ、バカミス………かなぁ………?(恐る恐る)


事件の発端がかなり狂ってる(特にヴィジュアル的に)ゆえ、かなり期待して読み進めたんですけれども…。何だか序盤でテンションを上げすぎたのか、それ以降はあんまり大したことなかったよーな気が。真相もそんなに捻りがあるよーに思えなかったし。つーか既にメディア等でネタバレされまくってますので驚きの真相もあったもんじゃないんですが(;´Д`)


そもそも劇中の暗号がどれもこれもインパクト弱すぎる。


違うでしょ!


暗号ってのは狂人が狂人の論理で捻りだし、それを狂人の探偵が狂人の論理で解き明かし、常人が放置プレイを喰らう。それが暗号ってものでしょっ!(偏見がありすぎです)


つーかこの程度の真相で物議を醸し出すのなら、この作品とかは一体どーなってしまうのか。(注:リンク先を閲覧する場合、飲み物等を吹き出す恐れがあります。ご注意を)


正直ワシとしてはあまりオススメできる本ではないと思うのですけれども、それなりに面白いし、また話題作ではありますので読んで損はない………かな?