小説感想 プロンジーニ&マルツバーグ「裁くのは誰か?」



裁くのは誰か? (創元推理文庫)

裁くのは誰か? (創元推理文庫)


"我が敬愛する大統領閣下。止むなくこの手紙は匿名とさせていただきましたが、わたしは決して狂人ではありません。個人的にも政治的にも閣下にきわめて近い人間で、ホワイトハウスの中核を構成する一員でもあります"───だめだ。こんなことをしてみても大統領への脅威を取り除くことはできない。裏切り者には死を。ほかに道はない・・・・・・・・・。任期終盤、合衆国大統領の身辺を襲った連続殺人。物語は強烈なサスペンスのうちに驚天動地の結末へと疾駆していく。はたしてこの殺戮を演出したのは何者か?異色コンビが技巧の限界に挑む、掟破りの傑作長編!





マルツバーグ&プロンジーニ、お主らは やはり 物が違う・・・。






いやー、さすがは「嘲笑う闇夜」のコンビ。何かやってくれるとは思ってましたけどこれ程とは。


ネタが割れた瞬間、「や・・・やりやがった!反則スレスレだ!」と思わず絶叫したくなったのですがこれは読了した人ならばきっとわかってもらえるハズ。まさに語り継がれるべきバカミスですな、実にステキ。ステキすぎるにも程があるとゆーものです。


つーか一人称が「われわれ」の謎の暗殺者集団って!いやー実に狂ってるな。まさに正気にては大業ならず、バカミス道は死狂いよのぅ。


思い出しただけでもちょっと笑いが止まらない、正真正銘の直球バカミス。ゆえにこの手の作品がお嫌いな方はスルー推奨ですが、できれば読んで頂き是非この狂気を味わって欲しいところです。


もちろんワシは大好きですっ!