小説感想 佐飛通俊「アインシュタイン・ゲーム」



アインシュタイン・ゲーム (講談社ノベルス)

アインシュタイン・ゲーム (講談社ノベルス)


───あれは自殺ではない。アインシュタインの手記に残された不可解なメッセージ。謎の解明を依頼された自称作家・ザナドゥ鈴木は、アインシュタインの秘蔵手記が眠る老舗ホテル・萩屋へと向かう。そこに集まるのは遺産狙いの狡猾な人間だち。相続争いはやがて大時代的な屋敷を恐怖に陥れる奇妙な殺人事件へと発展!手記の真相と不可能犯罪に素人探偵が挑む!!



うーん、バカミスだけど・・・。


訓練されたミステリ読みならばメイントリックが即効見抜ける、ってのはまあ置いといて。(某シリーズの某作品にほぼ同じのがあります)


この全体を漂うみょーな滑りっぷり感を許容できるかどーかで、評価が変わってくるんだろーなー。トリック・殺害方法・作中繰り出されるギャグ全てにおいてトホホ感がありますので、受け手にとっては地雷としか言いよーがないかもだ。ワシは本書みたいな作品もニッコリ半笑いを浮かべて見守ることができるバカミススキーなので、それなりに楽しめたけどさ。


恐らく普通(?)の本格ミステリを期待して購入した層は怒り狂うんじゃね?(前作「円環の孤独」っぽいものを期待した人もこれはツライんじゃないかにゃー、と思うっす) これを許せる人は、恐らくワシと同類。朋友となれましょう。共に歩もうぞ冥府バカミス魔道を。


つーわけでバカミススキーは手を出してみるといいと思いますっ。ワシはとりあえず次回作も追う予定。