小説感想 荒山徹「処刑御使」



処刑御使

処刑御使


伊藤博文、絶体絶命!


その密使は、時空を超えてやってきた。朝鮮を侵略した仇敵を抹殺するために───。韓流も嫌韓流も唸らせる、壮大無比な伝奇時代小説ここに誕生!



荒山センセイには自制心とゆーものがないのか。


小ネタを突っつき始めるときりがありませんので、とりあえず本作を語る上でどーしても外せないキーワードだけ。

  • 未来からの暗殺者(キチガイ揃い)
  • 巨大百足に(自主規制)がSATSUGAIされました
  • 大仏ロボ使役(目からビームっ!)



つーか「後でフォロー入れるからいいじゃん」とはいえ、あまりにも(自主規制)の扱いはあんまりじゃね?まがりなりにも日本における歴史上の重要人物ですよ?あっさりSATSUGAIされてしまった際、思わず「おいおい大丈夫なのか荒山センセイ?」と思ってしまったのですが、まあ面白ければいいやな。(それが真理ですな)


中盤、韓国史を語るシーンでちょいと中だるみ感(これはこれで面白いですけど)がありましたが、全体的にとてもテンポよく進みますのでテンション高いまま一気読み。ラストバトルはビジュアル化すると異形としかいいよーがないな、うむ実に荒山センセイの妄想は素晴らしい。でもこの調子でいくと、いつかあの国大好きな人に怒られると思う(;´Д`)


伝奇小説好きはもちろん、この手の小説にあまり親しんだことのない方にも広くお勧めできるんじゃないかと思うっす。まあちょっと読んでみそ。