小説感想 石崎幸二「長く短い呪文」



長く短い呪文 (講談社ノベルス)

長く短い呪文 (講談社ノベルス)


岐城島へようこそ。自分にかけられた「呪い」を解くため少女が帰った先は、その一族だけが住む孤島。かつて姉を交通事故死に追いやり、今度は妹の双子にまで伸びる魔手の正体とは?本に刺さったネジ、腕を切断された人形が示す想像を絶する真相。周到な伏線が破天荒な推理へスパークする好調シリーズ、早くも第三弾!



リザードっていうレベルじゃねーぞ


・・・序盤の寒さを超越したギャグ(まるまる1章使ってるのです)に耐えることができれば、後は普通に読める・・・かな?さすがのワシも、この序盤の内容にゃぁ生暖かい微笑みを通りこした、もっと違う何かの笑みを浮かべてしまいましたぜ。「痛い」とゆー感情を知りたければこの本の序盤を読むと「これが痛さか!」と新たな属性に目覚めることができるかもです。


閑話休題。序盤はアレですが、中盤以降は十分持ち直していると思いますよ?メインとなっているネタも、斬新・・・っつーわけじゃぁないけど上手く使えていると思うし。(現実味があるかどーか、っつーツッコミは野暮の極みですぜ) 文章・・・っつーか会話?その辺がもちっと改善すればもっと万人にうけると思うんだけどなぁ。・・・ま、これが石崎氏の持ち味だっつーとそうかも知れないけれどもねん。


個人的にこの読後感は結構好き。