小説感想 デイヴィッド・エディングス「マロリオン物語」全5巻



西方の大君主―マロリオン物語〈1〉 (ハヤカワ文庫FT)

西方の大君主―マロリオン物語〈1〉 (ハヤカワ文庫FT)


予言に記された邪神トラクとの対決を終え、ベルガリオンは西方の諸王国に君臨した。魔術師ベルガラスとポルガラは<谷>で新しい家族と暮らし、幸福で穏やかな毎日が続くかと思われた。しかしある夜、突然<珠>が真紅に輝き、警告の声が響く・・・「ザンドラマスに気をつけよ!」その意味を求めて予言の書をひもといたベルガリオンは、かつてない驚異と直面する!<ベルガリアード物語>に続く一大冒険譚、ここに開幕!



ベルガリアード物語の正統続編で、「西方の大君主」「砂漠の狂王」「異形の道化師」「闇に選ばれし魔女」「宿命の子ら」からなる全5巻。結構な長さのため、読み応えはばっちりです。


・・・でもベルガリアード物語に比べるとイマイチなんだよなぁ(;´Д`)


なんつーか、ベルガリアード物語で話的にはある程度まとまってしまっている為、本作は長い長〜いエピローグ的ストーリーな印象しかないっつーか。はたまたメインの登場キャラクターに変化が殆ど無い為、ストーリー的には無難にまとめたロードムービー的味わいしかないっつーか。とにかく読者の意表をつく展開っつーのがまったく存在しない故、安心して読めはするけど変化がないからちょっと読んでて退屈感を覚えてしまいました。逆にいえば続編物としては安心して手にとれる内容なんだけどね。


ま、ベルガリアード読んだ人ならば本シリーズも間違いなく読むだろーし。興味をお持ちの方は、まずベルガリアード物語からどぞ。