小説感想 シオドア・スタージョン「一角獣・多角獣」



一角獣・多角獣 (異色作家短篇集)

一角獣・多角獣 (異色作家短篇集)


幻獣が微笑み、人外が嗤う。ページを開けば異形博物館の開館時間。


伝説の珍獣をめぐる皮肉な物語「一角獣の泉」や、代表作「めぐりあい」など、異色中の異色作家、スタージョンの傑作10篇を収録。著者の魅力を集約した最高の短篇集、読者の熱望に応えここに復活。



異色作家短篇集第3巻。


収録作が奇想コレクション分と被っているのがあり、それがちょいと残念でしたが・・・。ま、その点を考慮しても本書が素晴らしい短篇集であることには変わりありませんわな。いい話あり、ブラックな話ありのバリエーション豊かな作品揃いで、かつ内容はどれもこれも超一級品とくれば、これ以上何を望むのかってーものです、ええ。読んでる最中はただただ至福、この一言のみですよ。


・・・しかし何度読んでも「孤独の円盤」はいい話だなぁ。この「グッ」とくる感じがたまらん。