小説感想 リチャード・マシスン「13のショック」



13のショック (異色作家短篇集)

13のショック (異色作家短篇集)


ある日どこかで 突如切り裂かれる平穏 あなたの背から衝撃が襲う


些細なスピード違反が、引っ越してきた平凡な男が、突如として日常を引き裂き恐怖に染める!『激突!』『地球最後の男』など、ホラー、SFの名手である著者が、魅力を存分に発揮した13の物語。



日常に潜む闇を照らし出すよーな作品揃いの、実にステキ極まりない短篇集。つーかマシスン黒いよ黒いですよ。どの話もワン・アイディアで成立するよーなシンプルな筋立てのものばかりなのですが、それが返って作品にインパクトを持たせているのがまたナイスです。


どの収録作も面白かったのですが、ラストの「種子まく男」はあまりにも神がかりすぎですぜ。これだけでお腹一杯になれること請け合いです。