小説感想 ジェフリー・ディーヴァー「エンプティー・チェア」



エンプティー・チェア

エンプティー・チェア


脊椎手術のためにノースカロライナ州を訪れていたライムとサックスは、地元の警察から捜査協力を要請される。男一人を殺害し二人の女性を誘拐して逃走した少年の行方を探すために、発見された証拠物件から手掛かりを見つけるのだ。土地勘もなく分析機材も人材も不十分な環境に苦労しながらも、なんとか少年を発見するが・・・。



文庫落ちしたのをきっかけに、積んでたハードカバー版を読破。まぁいろいろと間違っている気がするが気にしたら負けだ。(何に負けるのかはワシにもわからんですけど) ちなみに当方、シリーズは「ボーン・コレクター」「コフィン・ダンサー」「魔術師」と飛び飛びで読んでおります。


で、シリーズ3作目の本作ですが、どんでん返し職人ディーヴァーの名に恥じぬ捻りっぷりでワシもう正直お腹いっぱい。ラストのラストにまで手を抜かずに一ひねり加えてくるディーヴァーの職人魂にゃぁ脱帽するしかねーってもんですぜ、ええ。冒頭のオーソドックスな追跡劇から、読者の意表をつく中盤の展開、高まる後半のサスペンス、どんでん返しってゆーレベルじゃねーぞ!のラスト。全編ぶっ通しで極上のエンターテインメントが楽しめる、素晴らしいの一言に尽きる超良作です。まさに時間泥棒。トイレに行く暇すら惜しんで読みふけりましたよ。


つーわけで大いにオススメしたい所存。(つーかもうとっくに読んでる?)