小説感想 P・G・ウッドハウス「よしきた、ジーヴス」



よしきた、ジーヴス (ウッドハウス・コレクション)

よしきた、ジーヴス (ウッドハウス・コレクション)


お笑い街道ばく進中!!
<英文学史上もっとも滑稽な数十ページ>といわれたキテレツ表彰式の章をを含む、天才ウッドハウスのナンバーワン長編。 大爆笑付き。



バ・・・バカだ!バカが加速してる!


バカによる、バカのための、バカの本。まさにおバカの極み。キング・オブ・バカ。史上最大、空前絶後、前代未聞で痛快無比、その他ありとあらゆる賞賛の4文字熟語の嵐を受けるにふさわしい、究極のバカ小説と言えましょう。もし貴方がバカな話がお好きなら、迷うことなく本書を読むがよろし。きっと「うわーバカだなぁ」ととても良い笑顔を浮かべることができるでせう。人はここまでバカな話を思いつくことができるのか・・・。まさに何とかと天才は紙一重。すげーぜウッドハウス!もう一生ついていくよ!未読の積み本も速やかに消化するよ!たぶん。(まぁ弱気)


つーかバーティーさん(ジーヴスの主人)のおバカっぷりは異常すぎです。頭は悪くないのに、何でこーもこの人が事件に介入すると愉快極まりない事態に発展してしまうのか。「それがお約束とゆーものだ」と突っ込まれれば頭をかきかき困り果てるしかないワシですが、やっぱ予定調和な展開といえども面白いものは面白いんだよなぁ。「表彰式」の章のくだりは狂気がかったバカさでワシもう悶絶ってゆーレベルじゃねーぞ!という状態でございました。


つーわけでワシもう大絶賛、大いにオススメでございます。しかし純粋なミステリな作品ではないので、「ミステリ以外はちょっと・・・」とゆー方はご注意をば。でもすげー面白かったよ?まぁ毛嫌いせずに読んでみてちょーよ。