小説感想 A・E・ヴァン・ヴォクト「宇宙嵐のかなた」



宇宙嵐のかなた (ハヤカワ文庫SF)

宇宙嵐のかなた (ハヤカワ文庫SF)


未踏の大星雲での星図作成の任務を果した地球帝国宇宙戦艦スター・クラスター号は、その帰途、謎の亜人類の痕跡を発見した。もしその存在が事実なら、一大発見になる。美貌の女艦長グロリアは、あらゆる手段をつくして亜人類の惑星の位置をつきとめようと決意した。だが、人類との接触をかたくなに拒否する亜人類の星系連合<五十の太陽>は、艦を破壊すべく二重思考能力者モルトビーを送りこむが・・・・・・傑作大宇宙ロマン!



ヴォクトはこれが初トライ。「非Aの世界」シリーズにしよーかとも思ったのですが、結局読みやすそーな本書からトライしてみることにしました。


で、読んだ感想は「これはよい娯楽活劇作品」かな、と。とにかくすげーわかりやすい話です、これ。SFの素人(注:ワシ)が思い描くSFビジョンど真ん中の内容ですよ。地球帝国!辺境の惑星群!巨大戦艦!超人類!特殊能力!艦長は美人!・・・ベッタベタですが、実にこれがいい。つーか良すぎる。


重厚さとはまったく無縁の作品ですが、お手軽にSFを楽しむことができる結構な良作かと。「SFはちょっと難しそうだなぁ」とゆー人にこそ読んでもらいたいっす。ストレスなくさくさく読めるよ!