小説感想 クレイトン・ロースン「虚空から現われた死」



虚空から現れた死 (ヴィンテージ・ミステリ・シリーズ)

虚空から現れた死 (ヴィンテージ・ミステリ・シリーズ)


地上五階、閉められていた窓は大きく開き、そこからコウモリが空へと羽ばたいていった。部屋にいた若い女性は、「コウモリの鳥小屋・・・」と言い残して死んだ。彼女の喉に、小さな赤い傷が残された。コウモリが殺したとしか考えられない状況に疑いの目は隣室にいたドン・ディアボロにおよぶ。すべてを明らかにするために、ディアボロもまた、虚空へ消えた・・・。黄金時代の魔術師クレイトン・ロースンがおくる”もうひとりのマジシャン探偵”ドン・ディアボロ登場!



えーと、その、何だ、あれだ、・・・バカミス?(恐る恐ると)


中篇2作を収録した短編集。どちらも結構無茶な話(つーかかなりの力技のよーな気が)なので、ガチ本格を期待しているとちょいと肩透かしものの内容だとは思うのですが、とにかく楽しいことこの上ないのでワシとしてはノープロブレム問題なしなのですよブラザー。つーかいいキャラだなディアボロ、チャーチ警視とのやりとりがステキすぎだぜ。(ルパンと銭形警部のやりとりみたいですげぇ笑えます)


トリックとかロジックがどーのこーの、とゆーよーな意見なんてドブにでも捨ててしまえっ!とにかく楽しいんだからそれでいいじゃないのよさ。ああもうバカミス最高!