割とまともだったよ、だったと思う、思うんじゃないかな



・・・それともこの内容でまともだと思ってしまう、ワシの脳みそがおかしいだけなのか。(恐らくはそーです)


片腕ドラゴン コレクターズBOX (初回限定生産) [DVD]

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70年代の香港クンフー映画を代表する武打星であり、"天皇巨星"とまで呼ばれたジミー・ウォングの監督&主演作にして代表作がこの「片腕ドラゴン」(72)だ。
ジミーの出世作である武侠映画「片腕必殺剣」(67)をクンフー映画としてアレンジし、さらに娯楽性を格段にパワーアップさせた本作は、2つの道場間の抗争で右腕を失ったジミー扮する主人公が、残された左腕を鋼鉄の如く変貌させ、恩師を殺した悪の武道家たちに壮絶な闘いを挑んでいく物語だ。
そのジミーと対決する武道家軍団は、日本は沖縄、韓国、タイ、チベット、インドなど世界各国から招聘された凶悪かつ奇怪な武術を用いる者たちで、このジミー対悪魔のような武道家たちの幾多にも渡る激闘こそ、いわば異種格闘技対決アクション映画の先駆けとして後年のアクション映画にも他愛な影響を与えているのである。
また映画のクライマックスで石切り場を舞台に延々と展開されるジミー対ロン・フェイのド迫力かつ凄惨な決闘は、間違いなく70年代クンフー映画における屈指の名勝負だ。
この「片腕ドラゴン」こそが香港クンフー映画の歴史に必ずや刻まれる傑作であると同時に、数あるジミー・ウォング主演作品の中でも問答無用の最高峰作品なのである!



つーわけで見ました、「片腕ドラゴン」。ジミーが片腕を失うシーンがあまりにも衝撃的(笑撃的?)でワシもう画面に向かって突っ込みまくりだったのですが、そのあと片腕になったあとの修行シーンが実に素晴らしく、まさに香港カンフー映画の醍醐味を感じました。うん、やっぱりカンフーものにゃぁ修行シーンが必要だよな!そしてカンフー映画のテンプレートどおり、修行内容が無茶なのがまた素晴らしい。毒手の修行かよ!と突っ込みを入れたくなるよーな荒行で、ワシもう息絶え絶えで画面にツッコミを入れてましたぜ。ラストの格闘シーンも突っ込みどころ満載で、観通すのに激しく体力を使ってしまいましたとさ。いやー笑った笑った。そして燃えた。カンフーアクションとゆー観点だけなら続編の「片腕カンフー対空飛ぶギロチン」より上じゃね?(総合力でワシは「片腕カンフー対〜」の方が好きだけど)


しかし本作のインド人の扱いといい、続編である「片腕カンフー対〜」のインド人の扱いといい、ちょっとインド人に対し偏見持ちすぎじゃね?(ヨガ使いなら何をやってもいいってわけじゃねーだろ・・・面白いから全てオッケーだけどさ)


ワシが入手したのはコレクターズBOXだったのですが、日本公開時のポスターやらチラシやら、はては吹替えの台本やらも付いていてかなり内容としては満足です。これはいい買い物だったなぁ。