小説感想 赤城毅「オフィス・ファントム File2 史上最悪の奪還」




インド洋に派遣された海上自衛隊のミサイル護衛艦「しらぬい」が連絡を絶った。出動した捜索隊は、静まりかえった洋上に無人で漂う艦船を発見する。まさに「マリー・セレスト」号事件───。海自の誇る最新鋭艦で何が起こったのか?忽然と消えた二百余名の乗組員はどこに?謎解明のため、海自幹部が最強のトラブルシューター『オフィス・ファントム』に接触するが、その最中に暗殺される。大胆で挑戦的犯行は何者の仕業?事件解決の鍵を追うファントムの前に、驚愕の陰謀が浮上する・・・。



事件スケールも大幅UP、タクローくんの不幸度もUP、エリコさんの暴虐度もUP、室長の腹黒度もUP、そしてなによりB級度が大幅UPと全ての面において前作よりもスケールUPした赤城センセイのオフィス・ファントム第2巻。今回はマリー・セレスト号の事件を髣髴とさせる、自衛隊護衛艦における人員消失事件を追っかけることになるのですが、いやもうこれが赤城センセイ入魂の奇天烈なネタっぷりでワシもう大喜びですよ。この手の豪腕トリック(?)は伝奇系の小説でしか繰り出せないよなぁ(;´Д`) でも、いつも思うけど、だがそれがいい。(ミステリ系でやると罵声が飛ぶと思うw)


ユカイツーカイな面白B級アクション小説なので、その手の作品がお嫌いでなけりゃーオススメです。ワシはめっちゃ好きですぜ。