京フェスレポそのに



では合宿企画について、当方が参加したものについて覚えている限り記載を試みンとす。


一コマ目は「<ファージング三部作>読書会」に参加。企画者はhika氏。序盤は大広間のサイン会に人を取られていたのか少人数でのスタートとなりましたが、後半になるにつれて多くの方がお見えになられてました。ワシは参加者が少なかった序盤〜中盤にかけては積極的に発言するなどそれなりに参加し申した。他の読了者のご意見などを色々と伺い、新たな発見が多々ありましたよ。例えば、1巻「英雄たちの朝」と3巻「バッキンガムの光芒」はラスト一文がまったく同じだとか。*1あと3巻のオチについて侃々諤々の議論・・・とまでは行かなかったけど、「どーなのよあれ」という話とか。*2あとは・・・ええと、ジョセフィン・テイ「魔性の馬」との関係が今ひとつ掴めン、とか。未読の方も結構いらっしゃったみたいですが、あの場にいてちょっとでも「面白そう」と思ってもらってたら嬉しいな。


二コマ目は「2010年度翻訳SFを語る」に参加。企画者は酒井貞道&細井威男の2氏。2009年11月〜2010年9月までの翻訳SFの新刊作品について色々と伺うことができました。というかこのお二方、9月末に発売されたばかりのピンチョン「逆光」まで読了されており参加者一同皆驚愕。すげぇよ。とりあえずここでもファージングが一押しでありました。あと「ワイオミング生まれの宇宙飛行士」「ここがウィネトカなら、きみはジュディ」のアンソロジー2作も評価高かったかな。奇想コレクションの「跳躍者の時空」「平ら山を超えて」もオススメされてました。ダメ作品ではフランク・シェッツウィング「LIMIT」は長ぇもっと短くできンだろボケという評価で、ジョン・リンゴー「大戦前夜」についてはファック極まりない的評価でしたよ。そこまでけなされると逆に興味が湧いちまうぜ。あとは・・・ブラッドベリ「永遠の夢」は表題作はいいけどカップリングがダメすぎるって言ってたな、確か。


三コマ目は「あなたの知らないSF麻雀漫画の世界」に参加。企画者はV林田先生池田華菜氏。麻雀漫画では有名な「トーキョーゲーム」からマニアックどころの「ナイトストーン」、ケン・イシカワ雀鬼2025」、その他単行本未収録のマイナー極まりない作品まで色々と紹介。信じる心があれば欲しい牌をツモることができるし、千点につきバイオレンス1発だったり、麻雀牌には反物質が封印されていたりとカオスな作品群が目白押しなンだぜ? 首がないのにツモってるーッ?な「ジャンロック」、犬が麻雀をしているという一点に目を瞑ることができればしごくまともな「無法者」、もはや麻雀で戦う意味すらない「風の雀吾」。一同の度肝を抜いた高原弘吉+森義一氏の「狙われた地球雀鬼」。原案がなんと横田順彌氏(!)ですよ。何か高原氏&森氏が横田氏の原作の意味が掴めなかったらしく、相当改変されたらしいンですが。とりあえずオチに全員爆笑。いやーこれはよかった。


四コマ目・・・は参加せず、大広間に移動してV先生を囲み麻雀漫画見せて貰ったり色々とお話させて貰ったり。とりあえず小池御大の「花引き」の2巻は出すべきだよね!というのと、あとケン・イシカワの麻雀漫画の未収録作品も出すべきだよね、という2点で激しく意見の一致をみました。色々とありがとうございましたV先生。とりあえずオススメされた「あぶれもん」買いました。あと「パチンカー血風録」も。


そして寝ようと荷物置いてた部屋に戻ったら布団占拠されてて寝床を求めてさ迷う事に。






いじょ、ざっとですが大体こンなところかな。大変楽しい時間を過ごすことができました。お世話になった皆様ありがとうございました。機会があったらまたよろしくお願いいたします。

*1:同じ文章なのにすげぇ印象違いますよね

*2:皮肉なのか否か