新城カズマ「マルジナリアの妙薬」



マルジナリアの妙薬

マルジナリアの妙薬


この世で最後の
活字本だとしても、
後悔しないぐらいの。


活字と電子の狭間で物語のあり方が大きく変容しつつある現在。
その最前線で思考を深める著者が、物語的想像力の可能性を問い直すショートショート全12話。



長けりゃいいってもンじゃないね!


切れ味抜群の掌編集。読む前は「薄いわりにえらく高いな」と思っていたのですが、読了後は「長けりゃいいってもンじゃないよ、うン」としみじみ思ってしまいました。すげぇ切れ味。そしてへンてこ。超へンてこ。序盤は割りと普通(?)の異色短編風味だったのですが、先に進むにつれ予想もしない方向に展開し最後は「え・・・そーゆー話なのこれ?」と( ゚д゚)ポカーンとしてしまいましたよ。これ凄い。これ楽しい。


ちなみにマルジナリアとは本の欄外の書き込みとか傍注とかのことらしいです。