小島正樹「龍の寺の晒し首」
- 作者: 小島正樹
- 出版社/メーカー: 南雲堂
- 発売日: 2011/03/08
- メディア: 単行本
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群馬県北部の寒村、首ノ原。村の名家神月家の長女、彩が結婚式の前日に首を切られて殺害され、首は近くの寺に置かれていた。その後、彩の幼なじみ達が次々と殺害される連続殺人事件へ発展していく。僻地の交番勤務を望みながら度重なる不運(?)にみまわれ、県警捜査一課の刑事となった浜中康平と彩の祖母、一乃から事件の解決を依頼された脱力系名探偵・海老原浩一の二人が捜査を進めて行くが・・・
トリック重視の本格ミステリ。道中色々と仕込みがあり、伏線を拾って事象のネタを明かし、二転三転する真相・・・と色々と頑張ってはいると思うのですが、何か今ひとつな感が。つーか結末の解決編に至るプロセスまでが超絶につまらン気がする。決して読みにくくはなく、割とさらさらと読めるけど、道中の印象があまり残らンっつーか・・・。結末は結構インパクトあると思うけど、何かあまり整理されておらず「とりあえず捻って見ました」感が何か透けて見えるンだよなぁ。悪かないと思うけど。
本格原理主義者な方のみオススメってことでひとつ。