夢枕獏「ものいふ髑髏」



ものいふ髑髏 (集英社文庫)

ものいふ髑髏 (集英社文庫)


金貸しを営む銭法師の喜久五郎という男が墓所の近くを歩いていると、衣の裾にしゃべる髑髏が食いついてきた。その口車に乗り大儲けを企てるが、恐るべき復讐に遭い・・・(「ものいふ髑髏」)ほか、登山事故の入院先で体験した奇妙な出来事や、暴漢に襲われた男が垣間見る悪夢など、平安朝物語から日常に潜む恐怖や不思議現象まで、怖くて妖しい物語10編を収録。



やはり獏はよい。


つーかヘタに長編やるよりも短編の方が切れ味いいのではないのか獏。収録している10編、ホラー系がメインとはいえかなりバリエーション豊かで飽きることなく楽しめました。つーかこーゆーのでいいンですよこーゆーので。ワシのよーなボンクラな獏ファンにもお似合いなのはこーゆーもンですよ。山の話あり釣りの話あり自伝風の話あり伝奇風の話ありで大変満足。こーゆー短編読むと「獏せンせってすげぇなぁ」と改めて思ってしまいますわ・・・(´・ω・`)


癖も強くないので獏せンせにあまり親しんでない人にもオススメです。いやほンと、やっぱ獏はよい。