ジョー・V・ヒギンズ「ジャッキー・コーガン」



ジャッキー・コーガン (ハヤカワ文庫NV)

ジャッキー・コーガン (ハヤカワ文庫NV)


やつらが企んだのは、賭場を襲ってがっぽりって強盗だ。もちろん普通ならイタリア系の連中が黙っちゃいないよ。けど、その賭場を仕切ってる野郎、前に狂言強盗を仕組んだことがあるんだ。わかるか?今度も、野郎またやりやがったってことになって、こっちは無事って仕組みさ。けどな、よりにもよってコーガンっていうスゴ腕が乗り込んできちまった。まあ無事じゃすまないよ・・・伝説の著者が放つ傑作クライム・ノヴェル。



よくわかるジャッキー・コーガンあらすじ。


「何かもう面倒なので関係者は皆殺しにしよう」
「やるか」
「やろう」
「やろう」
そういうことになった。


というだけのお話です。いやマジに。このエッセンスを抽出するとおそらく数十ページあれば話終わりそうなのですが、本書は300ページほどのお話。それだけの長さ何やってるかっつーと、ほぼ会話文でうめつくされています。大体9割程度が登場人物の会話じゃねーかなぁ。これがまたキレがあればいいのだけど、やたら長セリフやわ殆ど意味のない会話やわで読ンでて「??????」となってしまいます。味があるといえばあるけど、深淵なる味すぎて人を選びすぎるというか正直ハードル高いぞおい。短いけどえらく読むの疲れました。正直、嫌いになれない。でも十分じゃない・・・