小説感想 柄刀一「御手洗潔対シャーロック・ホームズ」





前のサイトで感想書くの忘れてた(;´Д`)
タイトルから一目瞭然でしょうが、本作は御手洗とシャーロック・ホームズパスティーシュ作品集となっております。
「対」ってついてるけど、実際二人が顔合わせするのは「巨人幻想」というエピソードのみだったりしますが(;´Д`)




まあ、文体・内容ともそれらしく仕上がっていて、パスティーシュとしてはかなりの良作だとは思います。
表題作(?)の「巨人幻想」は御手洗ものらしい奇想満載のミステリだったし。
が、読んで一番面白かったのが巻末の島田荘司の特別寄稿「石岡和己対ジョン・H・ワトスン」だったり。
書簡の形態をとっており、序盤は両者ともに大人のやりとりをしているのですが、どんどんエキサイトして悪口の応酬みたいになっているのが大層愉快。
最後の誤字・脱字をあげつらう下りはゲラゲラ笑いながら読みましたとも、ええ。




まーでもそんなに飛びぬけた要素があるわけでもないので、あんまりお勧め物件じゃぁないかな?
「たまにはパスティーシュでも読んでみるかね」という人はどぞ。(買って損した、というレベルではないと思います)





○本日の購入物


おおきく振りかぶって (1)

おおきく振りかぶって (1)


話に聞いていたんで購入。
いやーこれは面白いわ、マジに。