小説感想 山田正紀「神狩り」



神狩り (ハヤカワ文庫 JA (88))

神狩り (ハヤカワ文庫 JA (88))


工事現場で見つかった弥生時代の石室には、謎の<古代文字>が刻まれていた。情報工学の若き天才島津圭助は、その解明に乗り出した。が、古代文字は人間にはとうてい理解不能な構造を持つことが判明する。この言語を操る者、それは神なのか?だとしたら、嘲笑うように謎の言葉を提示する神の真意は?やがて圭助は、人類の未来を賭けた闘いの渦に巻き込まれていく───壮大なテーマでSF界を瞠目させた傑作長編



普通に面白かったですよ?(ちょっと突っ込みたいところもあったけど)


でも「長きいくさの日々へのプロローグ」って感じなので、人によっては消化不良の感を持つかもだ。
内容は…まあ、サイボーグ009「天使編」のよーな話とでも言えばいいのか。
近年では使い古されているテーマだと思うので、ちょっと新鮮味は感じられませんでした。
つーかこの<神>というテーマを扱うにはページ数が足りなすぎです。
主人公・島津の情念はやたらと感じられるのですが、展開があっさり気味なので肩透かしを喰ったとゆーか。


とりあえず続編「神狩り2 リッパー」に期待ということで。