小説感想 ディヴィッド・ローゼンフェルト「弁護士は奇策で勝負する」



弁護士は奇策で勝負する (文春文庫)

弁護士は奇策で勝負する (文春文庫)


父の頼みで死刑囚の冤罪事件に挑む弁護士アンディ。その矢先に父が急死、巨額の預金が発見された。父の過去に何が?二つの難事件を抱えた彼を襲う陥穽、脅迫、銃弾!だがアンディはくじけない。クセ者ぞろいのチームを率い、裁判も巨悪もひっくり返す秘策を探せ!MWA新人賞候補、一気読み保証の痛快法廷サスペンス登場。



本編でそんなに奇策を弄した感じはなかったけどなぁ。(冒頭の本編とは関係ない法廷では奇策をぶちかましてくれましたが) 最初から最後まで楽天的な雰囲気のまま進みますので、肝心かなめの法廷シーンの緊張感があまり感じられないのがちょいと問題かな?でも超絶にエンターテインメントしていますので、楽しいことは楽しいです。純粋におもろい。


法廷ミステリは「犯人探し」よりも「被告の容疑を晴らす」ことが重要だと思いますので、調査よりは法廷での詭弁合戦に重きを置いて欲しいと思うのですが…。まあこれは好みの問題か。楽しければまーいーやね。


解説の続編あらすじを見る限り、非常に続きも期待できると思いますのでとりあえず次回作も購入予定。楽しい法廷ミステリを求めている方にオススメです。