小説感想 麻耶雄嵩「神様ゲーム」

神様ゲーム (ミステリーランド)

小学四年生の芳雄の住む神降市で、連続して残酷で意味ありげな猫殺害事件が発生。芳雄は同級生と結成した探偵団で犯人捜しをはじめることにした。そんな時、転校してきたばかりのクラスメイト鈴木君に、「ぼくは神様なんだ。猫殺しの犯人も知っているよ。」と明かされる。大嘘つき？それとも何かのゲーム？数日後、芳雄たちは探偵団の本部として使っていた古い屋敷で死体を発見する。猫殺し犯がついに殺人を？芳雄は「神様」に真実を教えてほしいと頼むのだが…。

じゃ、邪悪すぎる…。


すげーぜ麻耶雄嵩！とても「ミステリーランド」の内容とは思えねー邪悪さ！
「かつて子どもだったあなたと少年少女のための」がキャッチフレーズとはいえ、まったく手を抜かず我が道を行くところに痺れます憧れます。


邪悪パワーをこれ以上ないってくらいに補給できる上、ミステリとしても結構な面白さがあるという何とも贅沢な一品。序盤の猫殺しからは想像つかない着地点に持っていく手腕はさすがとしか言いようがありませんなこりゃ。つーか何ですかこのラストは(;´Д`)


麻耶雄嵩ファンは必読の書。2時間かからず読めると思うので積読状態の方は今すぐ発掘して読むがいいさっ！