小説感想 山田風太郎「妖説太閤記」上巻&下巻



妖説太閤記(上) (講談社文庫)

妖説太閤記(上) (講談社文庫)


信長の妹・お市の方に魅入られた藤吉郎は、「天下もとるが、女もとる」とばかり、出世の野望に燃えた。半兵衛と官兵衛という参謀を得て、巧みな弁舌と憎めない面相で正体を隠しながら、冷徹な権謀術数でライバルを蹴落とす。「本能寺の変」ですら、天下をとるために仕組んだ筋書きだった。風太郎版・異色歴史小説



妖説太閤記(下) (講談社文庫)

妖説太閤記(下) (講談社文庫)


秀吉は、信長を葬り去り、お市の方を引きとった勝家を倒し、天下をとる。お市の方の忘れ形見・ちゃちゃ姫と交わるべく、男女の秘戯を見せつける。老醜の権力者は、肉欲・殺戮・大増税・遠征などあらんかぎりの欲望をさらけだした───英雄の嘘と虚構性をあばき、正史の裏側から秀吉を描いた渾身の傑作長編!



間違ってもNHKじゃ放送できない太閤記


とはいえ、やっぱり「太閤記」には変わりありませんので、歴史小説があまりお好きでない方にはちょいとオススメできません(;´Д`) いくら秀吉をダークサイドの住人として捕らえたからといって、結末が変わるわけはないし。


かく言うワシもあまり歴史小説は好きでないのですが(;´Д`)
まあ山風作品なので、それなりに最後まで楽しく読めました。つーかやっぱり忍法は登場するのな。


歴史小説ファンか山風ファンにはオススメな本かと。