小説感想 蘇部健一「六とん2」



六とん〈2〉 (講談社ノベルス)

六とん〈2〉 (講談社ノベルス)


そんなアホな!いや面白い!読む者に怒りと笑いを共有させたユーモアミステリの決定版、六とんこと『六枚のとんかつ』がパワーアップした第二段。最終ページの絵オチで見事にうならされる『動かぬ証拠』の半下石刑事シリーズも収録し、著者が新境地を開拓したファンタジー物語も展開する、てんこ盛りの一冊。



ど う す れ ば い い ん だ 。


各地で話題にはなっていますが、実際に読む人はそーいないであろう本書。悪名高い「六枚のとんかつ」続編という位置付けですが、前作とは殆ど関係がありません(;´Д`)
「六とん」っぽさを予想して買うとガッカリすること請け合いだ!(そして読んでガッカリ、あら2度お得)


内容はミステリありファンタジーあり意味不明の短編ありと、かなりバラエティーに富んだ構成。
限りなくプラス思考で考えれば「お約束でしめる落語的オチ」と言えないこともない……かなぁ。(いややっぱ苦しいか)
どの話もオチがどっかで読んだ/見たことあるものばかりなので、読了後は腹が立つってよりも普通にガッカリするだけだと思います、たぶん。(投げやり気味に)


収録作最後の「きみがくれたメロディ」が異様に良い話なのが多少救いか。でも元ネタがあるっぽいけど。


地雷ハンターおよびキワモノハンターにのみオススメしておきます。あと最近躁気味で多少鬱入れたい人にも(;´Д`)