映画感想 「奇談」


子供の頃の失われた記憶を求めて、東北の山奥にある「隠れキリシタンの里」を訪ねた大学院生・佐伯里美。彼女は、16年前にその村で神隠しに遭い、そのときの記憶がなかったが、村の一部がダムに沈むことが決定して以来、神隠しに遭ったときの断片のような不思議な夢を見るようになっていた。一方、異端の考古学者・稗田礼二郎も「はなれ」と呼ばれるその村のはずれにある集落に伝わる「世界開始の科(とが)の御伝え」を調べるために村にやってきた。やがて、一人の「はなれ」の住人が、キリストのように十字架に磔にされた姿で発見された。その惨殺死体に村は大騒ぎとなる。しかし、それは彼らの目の前で繰り広げられることになる想像を絶する「奇蹟」の始まりであった……。



というわけで、観て来ましたよ「奇談」。原作は諸星大二郎先生の短編「生命の木」*1、「ぱらいそ」「いんへるの」と言うキーワードは皆この作品で学んだはず。(妄想にも程がありますよ?)


内容はホラーというほどのものでもなく、ホラー風味の伝奇作品ってところかな?
中々に面白かったのですが……。何しろ原作は短編ですので、話を広げるためにエピソード(神隠し等)を追加しているのですが、これが全て空回りしているのは如何なものかと(;´Д`)


とりあえず「ぱらいそ」「いんへるの」というキーワードが琴線に触れる方は観に行って損はないかな。貴方が想像するよーな愉快映像が楽しめますぜ?つーか「オラと一緒にぱらいそさ行くだー!」のシーンを大画面で見るだけでも、金を払う価値ありと愚考いたします。
逆にこのキーワードで何も思わん人はスルーするが吉かな(;´Д`)

*1:文庫「妖怪ハンター 地の巻」に収録