小説感想 ディヴィット・アンブローズ「偶然のラビリンス」



偶然のラビリンス (ヴィレッジブックス)

偶然のラビリンス (ヴィレッジブックス)


父の遺品の中から出てきた古い写真。そこには少年時代の自分と、見知らぬ男女が写っていた。だが、ジョージにはそんな写真を撮られた記憶がまったくなかった。好奇心に駆られた彼は写真のことを調べはじめる。その時から、彼の周囲には不思議な偶然としか思えない出来事が頻発する。ジョージはそれと気づかぬまま、決して開けてはならない運命の扉を開いてしまったのだ、死の罠が待ち受けるとも知らずに……。『迷宮の暗殺者』で驚天動地の物語を編み上げたアンブローズが、ふたたび読者を幻惑するトリッキーなサスペンス・スリラー!



どう見てもバカミスです。本当にありがとうございました。


序盤〜中盤はまともなサスペンスっぷりだったのに…。
中盤過ぎに予想もつかぬ(?)大ネタが炸裂。そこまでに積み立ててきた世界観が一気に大崩壊、ようこそバカミスの世界へですよ(;´Д`) 野郎、タブー中のタブーに(ギリギリ)触れやがった…ッ!


「迷宮の暗殺者」もそーだったけど、アンブローズほんっとこの手の大ネタが好きだなぁ。
いやまあ、ワシも大好きなんですけれども(;´Д`)


前例が無いネタではないんですが、しかし禁じ手「夢オチ」にも等しきこの所業。笑って許すか、激怒するかは読み手の度量次第。こーなった以上サスペンス性とかスリラーとかは、もーどーでもよろしい。(えー) どんとしんく、ふぃーるだっ!アンブローズマジックに酔いしれろっ!


大変分かりやすいバカミスですので、普段この手のバカ作品に接触する機会がない方は是非に。