ネタ不足につき本の紹介



どーもあまり知られていないっぽい気がするので、一応紹介しておく所存。



長年の趣味が昂じて、ジグソーパズル連盟日本支部長を務めるまでになった興津華子。三興グループのオーナーでもある華子を皮切りに、麻布台の富豪興津家で三たび惨劇が起こる。事件に対するは二十一歳の法務省特別調査官。動機に囚われない論理的思考で謎を解く名探偵更科ニッキ初登場、読み応え充分の解決編が嬉しい純粋本格ミステリ



だれもがポオを愛していた (創元推理文庫)

だれもがポオを愛していた (創元推理文庫)


米国ボルティモア市郊外で日系人兄妹の住むアシヤ屋敷が爆破された。直前にかかった予告電話どおり、『アッシャー家の崩壊』そのままに幕を開けた事件は、つづく『ベレニス』『黒猫』に見立てた死体の発見を受けていよいよ混沌とするが……。デュパンの直系と目される探偵が、エラリー・クイーンばりのロジックで明かす驚愕の真相とは?



「動機なんてどーでもいい」をウリとしたロジック重視の本格ミステリ。クイーン系統ですので、ロジック好きの方ならば問題なく受け入れられると思います。


どちらも傑作だと思いますが、個人的にワシが好きなのは「誰もがポオを愛していた」の方。内容も素晴らしいのですけれども、巻末の「アッシャー家の崩壊を犯罪小説として読む」の論考が素敵。(上げ足取りのよーな気がしないでもないですが…)


東京創元社の紹介文はこちらから。ワシとしてはかなりお勧めの本格ミステリですよん。