小説感想 綾辻行人「びっくり館の殺人」



びっくり館の殺人 (ミステリーランド)

びっくり館の殺人 (ミステリーランド)


とある古書店で、たまたま手に取った一冊の推理小説。読みすすめるうち、謎の建築家・中村青司の名前が目に飛び込む。その瞬間、三知也の心に呼び起こされる遠い日の思い出…。
三知也が小学校六年生のとき、近所に「びっくり館」と呼ばれる屋敷があった。いろいろなあやしいうわさがささやかれるその屋敷には、白髪の老主人と内気な少年トシオ、それからちょっと風変わりな人形リリカがいた。クリスマスの夜、「びっくり館」に招待された三知也たちは、<リリカの部屋>で発生した奇怪な密室殺人の第一発見者に!あれから十年以上がすぎた今もなお、事件の犯人はつかまっていないというのだが………!?



ワシは結構面白く読みましたですよ。
だってこれバカミスでしょ? (何を今更的な表情で)


いや、だって犯行シーン前後の現場を脳内でビジュアル化するとあまりにもシュールすぎて笑えると思うんですけど。少なくても大きいお友達はこれで恐怖は感じねーだろ。小さいお友達はどーだか知らんけど。(そもそも犯人がバレバレですぜ)


そもそもワシは「暗黒館の殺人」で「綾辻行人の本格観とワシの本格観ってかなり違うな」と思った人ですので、それなりの心構えをして読んだのですけれども…。「時計館の殺人」とか、既存の館シリーズクラスの内容を期待して読まれるとちょっと戸惑ってしまうかも?


まあ氏のファンならば既に購入されていると思われますが、ぶっちゃけコストパフォーマンスが高い、高すぎるっ!と思いますので…。「暗黒館の殺人」がちょいと本格ミステリとして微妙に思われた方はスルーされても問題ないかと。


つーか正直、キワモノ好きにしか薦められませんぜこいつぁ(;´Д`)