小説感想 法月綸太郎「怪盗グリフィン、絶体絶命」
- 作者: 法月綸太郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/03/17
- メディア: 単行本
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ニューヨークの怪盗グリフィンに、メトロポリタン美術館(通称メット)が所蔵するゴッホの自画像を盗んでほしいという依頼が舞い込んだ。いわれのない盗みはしないというグリフィンに、依頼者はメットにあるのは贋作だと告げる。「あるべきものを、あるべき場所に」が信条のグリフィンがとった大胆不敵な行動とは!!(第一部)
政府の対外スパイ組織CIA(アメリカ中央情報局)作戦部長の依頼を受けたグリフィンは、極秘オペレーション<フェニックス作戦>を行うべく、カリブ海のボコノン島へ向かう。その指令とは、ボコノン共和国のパストラミ将軍が保管している人形を奪取せよというものだったが………。(第二部)
ほ、本当にのりりんが書いたのコレ?
法月綸太郎と言えばクイーンの呪縛に捕らわれた悩める作家*1とゆーイメージが強いんですけれども、本書はいつもの作風である「クイーン」とゆーキーワードは一切封印し、子供が読んでも大人が読んでも楽しめるステキなスパイ小説に仕上がっておりますですよ。氏のファンのみならず、広くオススメしたい作品。
えーと、………………いかん、他に何も感想が出てこん(;´Д`)
まあ幾ら面白いと言っても、「ミステリーランド」ですのでやっぱりちょいとコスト高な感じがするのは致し方ないことですかにゃ。昨年度話題を掻っ攫った「神様ゲーム」とは違い、安心して小さなお友達にオススメできる内容ですので、こっちの方が世間的な受けはいいかも?
*1:「頼子のために」「再び赤い悪夢」あたりを参照のこと