小説感想 ジェイムズ・H・コッブ「ステルス艦カニンガム出撃」



ステルス艦カニンガム出撃 (文春文庫)

ステルス艦カニンガム出撃 (文春文庫)


2006年、南極。アルゼンチン軍が英南極基地を急襲、占拠した。近辺にあった唯一の軍艦、最新鋭ステルス駆逐艦カニンガム>が急行する。援軍は見込めない。<カニンガム>はアルゼンチン軍の猛攻に、ハイテクと機略と胆力を武器にたった一隻で戦いを挑む。苛烈な南極の自然の中、迫真のディティールで描く新たなる軍事冒険小説。



ぶっちゃけ駆逐艦武装をイメージできないと、まったく楽しめないと思うのですけれども(;´Д`) 多少なりともその辺の知識があれば、結構楽しく読めるんじゃないかにゃ。(沈黙の艦隊とか読んだことあるっつー程度の知識で問題ないとは思います)


でも「すげぇ面白い」、っつー作品でもないんだよなぁ、正直。微妙に中途半端っつーか。それなりに盛り上がる要素もあるんですけれども(ラストの艦隊戦はとりわけステキ)、その辺が割とさら〜っとした描写で終わっていますので…。ひとり盛り上がってしまったこのワシのやり場のないテンションは一体どーしたら、とゆー「まさに放置プレイ!」的状況が多々生じてしまったとですよ(;´Д`)


でも少なくても続編を読んでみようかな、と思わせる程度のグレードは持っている作品であることも確か。あと<カニンガム>が微妙にトンデモ軍艦っつーのもワシとしてはポイント高いところです(;´Д`)


んー、海洋軍事冒険ものがお好きな方なら読んで損はないかな?