小説感想 アントニイ・バークリー「地下室の殺人」
- 作者: アントニイ・バークリー,佐藤弓生
- 出版社/メーカー: 国書刊行会
- 発売日: 1998/07
- メディア: 単行本
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新居に越してきた新婚早々のデイン夫妻が地下室の床から掘り出したのは、若い女性の死体だった。被害者の身元も分からず、捜査の糸口さえつかめぬ事件に、スコットランド・ヤードは全力をあげて調査を開始した。モーズビー主席警部による<被害者探し>の前段から、名探偵シェリンガム登場の後半に至って、事件は鮮やかな展開をみせる。探偵小説の可能性を追求しつづけるバークリーが、様々な技巧を駆使してプロットの実験を試みた傑作ミステリ。
うーむ、普通だ。
「バークリーらしさ」は全体の構成(作中作とか)からそこはかとなく感じられるのですけれども、他のシェリンガムシリーズに比べるとイマイチはっちゃけきれてないよーな気が。シェリンガムがあまり暴走していない、っつーのもあるんでしょーけれども・・・前作「最上階の殺人」と比較するとものすごーくイマイチ感が(;´Д`) (比較するなよ、と言われるとそれまでですけど)
決して悪くはない作品ではありますが、本作からバークリーに入ると「何これ?びみょー」と思っちゃうかも。シリーズファン向けかな?(しかしシリーズファンでもこの内容だとちと消化不良かもだ)