小説感想 土屋賢二「ツチヤ学部長の弁明」



ツチヤ学部長の弁明 (講談社文庫)

ツチヤ学部長の弁明 (講談社文庫)


大学に在籍する諸君。学ぶべし、研究すべし。時は満ちた。金のこと、世間のことは忘れよ。そんなことは卒業後の人生で、いやというほど考えられる。権威は疑え。疑いから哲学ははじまる。"笑う哲学者"ツチヤ教授が、学部長を任命されてからの苦悩の日々。そして変わらぬ女への不満。笑って前向きになれる一冊。



うむ、いつもどおりのバカエッセイですな。


週間文春連載コラム以外の作品(長いものから短いものまで)を収録したエッセイ集。上記あらすじはまったくもって本書の内容からかけ離れているので、「ちょっと小難しそう」と思われた貴公!そんなことはまったくありません。つーかどーみてもおバカです、本当に(以下略)な内容なので安心して手を出してみるといいと思うのですよ。


あまりにも味がありすぎる内容なので「どの辺が面白いの?」と問われるとちょっと困ってしまうのですが、あえて言うならば「詭弁の弄しっぷり」かなぁ。日本語の表現とゆーものについてほんとしみじみ考えさせえられる、愉快極まる内容なので「土屋賢二?誰それ」とゆー人はすぐさま本屋へお出かけして文春文庫のコーナーへ移動し過去の著作を手にとってみるといいと思うんだ。面白さはワシが保証する、でも反論は受け付けん。(なんじゃそりゃ)


今回もすげぇ面白かったです、いやー満足満足。(爆笑、ってよりはクスクス笑いが持続する感じですにゃ)