小説感想 平山夢明「独白するユニバーサル横メルカトル」



独白するユニバーサル横メルカトル

独白するユニバーサル横メルカトル


2006年度日本推理作家協会賞受賞作。怪談実話のスーパースター・平山夢明の恐るべき結実。絢爛たる第一短編集。


本書は読書時、脳内麻薬様物質エンケファリン、Β-エンドルフィンが大量放出される可能性があり、その結果、予想外の多幸感、万能感に支配されることがあります。衒学的な推計によると是に拠る平山本に対する依存性は読了者は非読了者に比べ約2倍から4倍高くなります。


    _  ∩
  ( ゚∀゚)彡 狂気!狂気!
  (  ⊂彡
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   し ⌒J



えー、ワシ的には認定したい作品であります。つーかワシが読了した本年度作品の中では間違いなくベスト3に入る作品であり、かつオールタイムベストをセレクトする場合でも間違いなく上位に食い込むであろう逸品。冗談抜きで凄すぎでした。まさに狂気のお手本。キチガイだらけの短篇集。全ての作品が規格外。捻りの効きすぎたオチ。ワシはもう惚けたままページを捲るのみ。いやもう、こんなスゲェ本が世の中にあったとは・・・。平山夢明・・・!なんて恐ろしい子・・・!


語りたいことは多々ありますが、恐らくは千言万語を費やしてもこの本の魅力を伝えることはワシにはできそうもありません(;´Д`) 黙って読め、読めばわかる。いやマジに。「異色短編」っつーカテゴリではとても括れない、恐るべき奇妙奇天烈奇々怪々娯楽小説としか言い様がねーっすよコレは。


世間的には「読み手を選ぶ」とか言われているよーですが、当ブログを閲覧してくれている皆様ならばきっと問題なく楽しめるはず、ささ本書とともに極上かつ至福の読書体験をば。ほんとに凄いよ?