小説感想 ポール・アンダースン&ゴードン・R・ディクスン「地球人のお荷物」



地球人のお荷物―ホーカ・シリーズ (ハヤカワ文庫SF)

地球人のお荷物―ホーカ・シリーズ (ハヤカワ文庫SF)


星間調査部隊少尉アレックスが不時着したのは、太陽系から500光年離れた惑星トーカ。そこに住んでいたのはテディ・ベアそっくりのホーカ人だった。天真爛漫で想像力豊かなホーカ人、アレックスと出会って地球の文化に夢中になり、西部の男、ドン・ジョヴァンニ、シャーロック・ホームズなどなど、あらゆるものをまねしはじめたからさぁ大変!てんやわんやの大騒動の結末やいかに?傑作ユーモア・シリーズついに登場。



愉快極まるユーモアSF短篇集。


表紙イラストがあまりにもらぶりー過ぎる本書。ワシはあまりイラストは重視しない人なのですが、本書においてはイラスト買いしても問題ないと思われます。イラストが内容を!内容がイラストをひき立てるッ!"ハーモニー"っつーんですかあ〜"要素の調和"っつーんですかあ〜っ たとえるなら、サイモンとガーファンクルのデュエット!ウッチャンに対するナンチャン!高森朝雄の原作に対するちばて(以下略)


つーかイラストがなくても、内容だけで十分面白い本なんですけど。ユーモアが滲みでるっつーよりはダバダバ漏れているよーな内容なので、読んでてニヤリ笑いが止まらないし。ワシとしては4話「バスカヴィル家の宇宙犬」のエピソードで死ぬほど悶絶したよ(;´Д`) 読んでて思わず「これは ひどい」と呟いてしまったほどに。(注:もちろん誉めてます) レストレイドがへっぽこ警部ってオイ。


読了後に「あー面白かった」と心底思える愉快極まりない本書。SF要素は味付け程度なので、「SFはちょっと・・・」とゆー方も安心ですぜ。万人にお勧めできる逸品ではないかにゃ。ささ、興味を持たれたならば是非一読をば。