小説感想 ディヴィッド・J・スカウ「狂嵐の銃弾」



狂嵐の銃弾 (扶桑社ミステリー)

狂嵐の銃弾 (扶桑社ミステリー)


ひと気のない海辺に住む建築家アートは、独り身の銃器マニアだ。ハリケーンが接近するある日、アートの生活は突然の旧友の訪問によって揺さぶられ、さらに謎の女が転がりこんでくる。彼女は、近隣の邸宅で行われているパーティーから逃げてきたのだという。その屋敷へ赴いたアートは、荒れくるう大嵐の中へ足を踏み出していた───セックス、ドラッグ、バイオレンス、血で血を洗う銃撃戦。そして待ちうける、あまりに衝撃的な真相!スプラッタパンクの旗手が満を持して放つ、驚愕スリラー。



ぶはははははははは!


ちょ、この展開でこのネタかよ!ちょっとありえなく・・・否、十分ありだな。ありあり。(病んでますよ貴方)


2005年、2006年とバカミスで開始したゆえ2007年もバカミスで始めねばなるまい・・・なるまいよ!と鼻息もあらくチョイスしたのが本書、「狂嵐の銃弾」。このミスのバカミスコーナーでも紹介されてるゆえ、興味のある方はこのミスを確認してみてはいかがでしょ?(なんでも昨年行われた霞氏&杉江氏&小山氏によるバカミストークショーでも紹介されたそーです)


基本的にサスペンス&スリラーなので、本格ミステリ的な驚愕を求められると肩透かしを食うことになるでしょうが・・・。スリラー的なアプローチでこのネタはちょっと飛び道具だよな、心の準備がまったくなかったのでちょっとやられてしまいましたよ。うーん、すげぇ破壊力。


キワモノであることは間違いない作品ですゆえ、我こそはバカミス好きであるとゆー自覚のある方のみに推奨。海よりも広い心をもって本書に取り組みませう。