小説感想 ロバート・シェクリイ「人間の手がまだ触れない」



人間の手がまだ触れない (ハヤカワ文庫SF)

人間の手がまだ触れない (ハヤカワ文庫SF)


このままでは、ふたりとも餓死してしまう!手違いのため食料を積み忘れた宇宙艇乗組員は、前方に現われた人跡未踏の惑星に着陸し、食料を調達しようとするが!?ブラックなユーモアあふれる表題作、時空にできた割れ目に挟まってしまった男の奇妙な冒険を描く「時間に挟まれた男」、殺人が特定のルール下で合法化された社会を舞台にしたサスペンス「七番目の犠牲」ほか、奇想天外でウィットに富んだ13篇を収録する傑作集。



傑作。


つーか神。ワシの心のずーっと奥の方に仕舞い込んでる琴線を、断ち切らんばかりの ものすごい いきおい で揺さぶった超面白SFです。(どちらかといえば異色短篇風味ですけど)


とにかくどの収録作にも共通して漂うユーモアと皮肉のセンスが最高すぎ。それに加えて絶妙な奇想っぷりとくれば、もう何をこれ以上求めればいいのかとゆーものですよ。13作っつー収録数じゃぁ足りないよ!もっと読みたいよ!つーか読ませろよ!と読了後に渇望してしまったワシなのですけど、なんつーかこれってちょっと中毒性高すぎじゃね?何て恐ろしい作風なんだ、ロバート・シェクリイ・・・なんて恐ろしい子・・・!


つーわけで読んでみるといいと思う・・・否。読め。読むんだっ!(まぁ何て上からの物言い)