小説感想 福井晴敏「起動戦士ガンダムUC」(1,2巻)






人類が、増えすぎた人口を宇宙に移民させるようになって一世紀。工業用コロニーに住む平凡な少年、バナージ・リンクスは、謎の少女オードリー・バーンとの出会いから『ラプラスの箱』を巡る事件に巻き込まれてゆく。宇宙世紀の開闢とともに生まれ、開放されれば連邦政府が終焉すると言われる『箱』の正体とは。新たなるガンダムの鼓動が、世界に革新の予感を告げる───。
文壇の気鋭・福井晴敏が放つ、21世紀の宇宙世紀神話、堂々開幕!


反政府連邦組織『袖付き』とビスト財団の間で行われていた『ラプラスの箱』を巡る謀議は、地球連邦軍の介入によって破局を迎えた。コロニー内外で始まる戦闘。オードリーを追って戦火の中を走るバナージは、純白のモビルスーツユニコーン>と出会う。人の革新───ニュータイプの力が覚醒した時、<ユニコーン>はその真の姿を現した!かつて『ガンダム』に胸を躍らせた大人たちに贈る新たな宇宙世紀サーガ、緊迫の第2弾!!



自他共に認めるところであるガンダムヲタの福井晴敏氏による、宇宙世紀を舞台にしたガンダムの新作。「逆襲のシャア」から数年後の世界なので、古いファンには割とすんなりと世界観に入っていけるのではないでしょうか。キャラクターデザインが安彦良和、メカデザインはカトキハジメとゆー何気にビッグネームな方々も参加されており、また登場人物にもどーみてもあのお方(まだ正体は隠してるけど)が登場されてたりして、ほんとファンのツボをくすぐる作品となっております。


ストーリー的にはスローペースとゆーか小説ならではのじっくりとした書き込みっぷりとゆーか、1,2巻を費やして「ユニコーンの日」とゆーエピソードが終了したのみ。アニメでゆーならば恐らく1話か2話程度の進展しかしてないんじゃないかなー。このペースで進むのなら一体終わらせるのに何巻かかるんだよ、とゆー気が激しくするのですけど・・・。


ガンダムファンならずとも、福井氏ならではの演出なども随所に盛り込まれていますので、氏のファンなら読まれて損はないかと思われます。つーかバナージがユニコーンに乗るくだりは富野御大の演出を髣髴とさせる内容と福井節が奇跡的にマッチしていて、ワシ的にすげー胸が熱くなるほどテンションがあがりましたぜ。はよ続編出て欲しいなぁ。


ようつべセンセイにプロモビデオがUPされていたので紹介しておきます。





動いているユニコーンかっこいいなぁ。全身がサイコフレームで出来てるってーのがまた燃えるぜ!