本年度のまとめ〜(表)
今年の反省としては「異色作家短篇集」をまったく読み進められなかったのがあるなぁ。結局4冊しか消化できなかったよ(;´Д`) あと「奇想コレクション」も結構積んじゃってるし、長崎出版の「Gem Collection」に至っては1冊も読めてねぇっつー有様。来年はこの辺をどーにかしていきたいところ。あと今年最大の反省点はSFがまったく読めてねぇ、ってことか・・・っ!(大量に積まれた積読マウンテンのSF群を見つつ)
では今年も総括の意味を込め、印象に残っている面白本を10作ばかしピックアップして紹介いたしやす。
ではまずこれ。
- 作者: A・H・Z・カー,田中融二
- 出版社/メーカー: 晶文社
- 発売日: 2004/06/17
- メディア: 単行本
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A・H・Z・カー「誰でもない男の裁判」。本年度読んだ中ではピカイチの神小説でした。もうね、表題作が素晴らしすぎて何もゆーことはねっすよマジに。世界で始めて(?)編まれたっつーこのカーの本、企画者にはほんと心からの感謝をっ!
続いてこれ。
- 作者: ロバートシェクリイ,Robert Sheckley,稲葉明雄
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2007/01
- メディア: 文庫
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ロバート・シェクリイ「人間の手がまだ触れない」。SF風味の異色短篇集なのですけど、収録作全てがワシのツボにはまるっつー恐るべき本でございました。これだから異色短篇を読むのは止められねぇ・・・!
- 作者: 有栖川有栖
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2007/09
- メディア: 単行本
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有栖川有栖「女王国の城」。今年読んだミステリではトップクラスの面白さ。本格として優れているのみならず、それ以外の小説的肉付け部分も素晴らしいクオリティで、まさに「待望の」とゆー言葉が相応しい一作でした。完結編となる5作目も期待しておりやす。
- 作者: 三津田信三
- 出版社/メーカー: 原書房
- 発売日: 2007/04
- メディア: 単行本
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三津田信三「首無の如き祟るもの」。やはりこいつも外せません。本格ミステリとしての濃度は「女王国の城」に負けずとも劣らぬ内容。各種ベスト本で好評価なのもむべなるかな、ですよ。
- 作者: P.G.ウッドハウス,Pelham Grenville Wodehouse,森村たまき
- 出版社/メーカー: 国書刊行会
- 発売日: 2006/03/01
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P・G・ウッドハウス「ウースター家の掟」。キチガイによるキチガイのためのキチガイの祭典小説。こんな狂った話にきっちりオチをつけられるウッドハウスはほんと偉大だと思います。抱腹絶倒の面白本、まさに読ま死ね本かと。つーかバーティーさんかわいいよバーティーさん。
- 作者: 夢枕獏
- 出版社/メーカー: 実業之日本社
- 発売日: 2003/04
- メディア: 新書
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夢枕獏「荒野に獣 慟哭す<完全版>」。獏センセイの伝奇小説の面白さは異常。今年は色々と獏センセイの本読んだけど、これがやっぱり一番かな。ノベルス5冊分の厚さなのにあっちゅーまに読んじゃいましたよ。魅力的なキャラクター達が繰り広げる壮大なストーリーには惚れ惚れ。
- 作者: 酒見賢一
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2004/11/25
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酒見賢一「泣き虫弱虫諸葛孔明」。語り口がとっても軽妙かつ愉快な酒見版三国志。つーか三国志っつー手垢がつきまくったジャンルにここまで新鮮味を感じるとは・・・ッ!第2部は今積んでるので、これも早急に取り掛かりたい所存。
- 作者: ジェフリーディーヴァー,Jeffery Deaver,池田真紀子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2007/10
- メディア: 単行本
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ジェフリー・ディーヴァー「ウォッチメイカー」。シリーズの中でも最高傑作ではないか、と個人的には思っております。何しろ犯人役「ウォッチメイカー」の名犯人っぷりが異常。ここまでガチでライムと渡り合い、かつまったくその真の狙いを読ませないたぁ・・・!
- 作者: マイクルコナリー,Michael Connelly,古沢嘉通
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2002/11/01
- メディア: 文庫
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マイクル・コナリー「わが心臓の痛み」(上下巻)。今年も色々コナリー作品読んだけど、これが一番印象的だったかな。何しろ犯人の狙いがあまりに壮大(?)で結末あたりで「うぇぇぇっ?」とほんと吃驚したし。このプロットの捻りっぷりはマジにディーヴァーと同等ですよ、ええ。
- 作者: 赤城毅
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2007/09/01
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赤城毅「有翼騎士団 完全版」。B級の王道を行くアクション大作。ベタ?だがそれがいいのだ。
・・・赤城センセイの本は「麝香姫の恋文」も捨てがたいものがあったけど、ボリューム的にこっちかなぁ、とゆー気がしてこちらをチョイス。つーか赤城センセイの作品は今のところどれを読んでも面白かったので、来年も積んでる大量の作品を順次消化していきたいところであります。
いじょ、今年インパクトのあった面白本10作をチョイスしてみました。こんなのは気分によって変わるので、明日また同じこと考えたら多分違う作品がランクインしていると可能性が大なのですが、現状で「これでいいのだ」とゆー電波をゆんゆん受信しているので今年はこれで行きたいと思います。