本年度のまとめ〜(裏)



今年もこれをやらなきゃ終われねぇ!昨年同様、このセレクトがどんな基準で行われたかは知らぬが花とゆーものであろう。(棒読み口調で)


ではまとめ(表)と同じく、10作ほどチョイスして以下紹介。


密室キングダム

密室キングダム



柄刀一「密室キングダム」。ステキ極まりないタイトル、及び徹頭徹尾密室にこだわったその偏執的内容には感銘を受けざるを得ません。本格ミステリとしての質も高く、またボリューム的にもお腹いっぱいになるまで楽しめる、本年度を代表するミステリかと。


四神金赤館銀青館不可能殺人 (講談社ノベルス)

四神金赤館銀青館不可能殺人 (講談社ノベルス)



倉坂鬼一郎「四神金赤館銀青館不可能殺人」。何もゆーことはない、至高のバカミス。このネタで作品を成立させた倉坂氏のその創作姿勢にゃぁ脱帽ですよ。


撲殺島への懐古 (南雲堂SSKノベルス)

撲殺島への懐古 (南雲堂SSKノベルス)



松尾詩朗「撲殺島への懐古(ノスタルジア)」。どーみてもバカトリックです、本当にありがとうございました。つーか何気に登場人物も狂っていて超ステキ!


バカミスじゃない!?―史上空前のバカミス・アンソロジー

バカミスじゃない!?―史上空前のバカミス・アンソロジー



アンソロジーバカミスじゃない!? 史上空前のバカミス・アンソロジー」。バカミスだらけのバカミス本。とりあえず読んで「この世の中にはこんなくだらねー本があるんだ・・・」と驚愕するがよいよいよい。いやー、人間の想像力ってほんとすごいねっ!


本格ミステリ館焼失

本格ミステリ館焼失



早見江堂本格ミステリ館焼失」。反則ネタ?いいえ、これもアリです。いろいろと深読みできるっぽい内容でしたが、ワシとしてはバカミスの一言で済ませたい作品。(注:いい意味で) あーもーバカミスってほんと最高っ!


サラン 哀しみを越えて

サラン 哀しみを越えて



荒山徹「サラン 哀しみを超えて」。収録作「サラン」のオチには吹かざるを得ない・・・ッ!つーかやりすぎですよこれは荒山センセイ、いいぞもっとやれ。


ジョン・ディクスン・カーを読んだ男 (論創海外ミステリ)

ジョン・ディクスン・カーを読んだ男 (論創海外ミステリ)



ウィリアム・ブリテン「ジョン・ディクスン・カーを読んだ男」。表題作の強烈なバカミスっぷりは何度読んでもステキすぎる。それ以外は良質なオマージュっつーかパロディっつーか、「ブリテンはほんとミステリが好きなんだなぁ」とゆーとってもいい読後感を得られる超良策かと。これを企画した編集者グッジョブ!




カーター・ディクスン「魔女が笑う夜」。世間的にはびみょー、とゆー評価のよーですがそんなの関係ねぇ!ワシ的には愉快極まるバカミス(ラスト近くの暴走っぷりを見よ)なので何もかもオールオッケーっすよ、ええ。


ジャンピング・ジェニイ (世界探偵小説全集)

ジャンピング・ジェニイ (世界探偵小説全集)



アントニイ・バークリー「ジャンピング・ジェニイ」。バークリーの意地の悪さが発揮された超バカミス。迷探偵シェリンガムの妄想とも言える推理を堪能するがよいよいよい。


キララ、探偵す。

キララ、探偵す。



竹本健治「キララ、探偵す」。内容的にゃぁ割とまとも(?)なんですが、その、なんだ、「何で竹本氏がこんな作品を?」とゆー読み手の困惑っぷりを楽しめるのでエントリーさせた次第。(恐らく)竹本氏がノリノリで書いているのがまた、その、なんだ、あれだ。






いじょ、今年もあるコンセプトに基づき10作ばかしチョイスしてみました。今回リストアップした作品もその場の気分で変わりそうな気がしますが、まぁ今年はこれで最終決定としたいと思います。ちなみにこれら作品を連続で読むと人として何か大切なものが失われるかもしれませんがまぁそれは別にいいや。(いいのか)


来年も面白バカミスに出会えるといいなぁ。