小説感想 円城塔「Boy's Surface」
Boy’s Surface (ハヤカワSFシリーズ―Jコレクション)
- 作者: 円城塔
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2008/01/01
- メディア: 単行本
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初恋の不可能性を巡る物語を語る写像の物語「Boy’s Surface」、読者を読む恋愛小説機関「Your Heads Only」、そして書き下ろしの「Gernsback Intersection」ほかを収録する数理学的純愛小説集。
うむ、まったく理解できん。
まぁワシがヘタレなSF読みだっつーこともあるんでしょーが、頑張って読んで内容を理解しよーとしたんですけど・・・結局作品の10%程度は理解できたかなぁ、っつー何とも「お前、それ読んだ意味なくね?」みたいなことになってしまいました(;´Д`)
・・・い、いやでもそれでも面白かったよ?面白かったんですよ!作品の雰囲気と流れるよーな文章にどっぷり浸り、部分部分を理解(想像か?)して、その積み重ねで何時の間にか読了してしまえるのですが・・・。でもトータルでは「あれ?結局どーゆーことだったのん?」と思ってしまう罠。でも読了後は「じゃ、も一回読み返してみよーかにゃ」と思ってしまうこの中毒性。SF素人にもそー思わせる、円城氏の技量と作品世界観はマジに桁が違うなぁ。
難易度は高いけどみょーに読みやすいっつー何とも悩ましい本書。頭抱えて読むのもいいですが、とりあえず身構えずにそのまま円城氏の作品世界に翻弄されるだけ翻弄されてみるのもよろしいのではないでしょーか。これはこれで楽しいよ!