小説感想 赤城毅「紳士遊戯」



紳士遊戯 (光文社文庫)

紳士遊戯 (光文社文庫)


昭和六年、駆け出しの詐欺師・立見広介は、上海から東京へ舞い戻ってきた。重要人物になりすまし高級ホテルに潜り込む広介だったが、老人と美少女にコロリと欺されてしまう。その二人こそ、伝説の詐欺師・四条君隆と孫娘・るぅだった。四条に弟子入りした広介は、ある仕事で上海時代の仇敵に出会う。復讐を心に誓い、一世一代の大仕事が始まった───。



るぅかわいいよるぅ。・・・ってワシは何を言っている(;´Д`)


・・・ええと、赤城センセイの美少女趣味はおいといてだ。本作はジャンル的にはコンゲーム、いわゆる騙し(詐欺)を扱った内容であります。つーわけで騙し騙され裏の取り合いがメインとなるわけなのですが、そこは赤城センセイ。後味とかまったく悪くならないよーに、分かりやすく善玉が悪玉懲らしめるっつー形できっちりエンターテインメントとして楽しめる内容に仕上げておりました。最初から最後までかなりテンション高い(暗いエピソードは殆どない)痛快娯楽作。「もっと俺は重厚な話が読みたいんじゃぁぁぁ!」とゆーヘビーユーザにはちょいと物足りないかと思われますが、B級ノリが大好きな人には超オススメです。


「ちょっと大味じゃね?」とゆー気がしないでもないけど、細部にこだわると赤城センセイの本の魅力が損なわれる恐れがあるのでこれはこれでよしっ!