小説感想 飛浩隆「グラン・ヴァカンス 廃園の天使1」



グラン・ヴァカンス―廃園の天使〈1〉 (ハヤカワ文庫JA)

グラン・ヴァカンス―廃園の天使〈1〉 (ハヤカワ文庫JA)


仮想リゾート<数値海岸>の一区画<夏の区界>。南欧の港町を模したそこでは、ゲストである人間の訪問が途絶えてから1000年、取り残されたAIたちが永遠に続く夏を過ごしていた。だが、それは突如として終焉のときを迎える。謎の存在<蜘蛛>の大群が、街のすべてを無化しはじめたのだ。わずかに生き残ったAIたちの、絶望にみちた一夜の攻防戦が幕を開ける───仮想と現実の闘争を描く<廃園の天使>シリーズ第1作。



なんつーか、真に美しい物語っつーのはやはり残酷なものなのだなぁ、としみじみ実感させられる作品でございました。


つーことでワシ的には神のデキ。うん、ほんとSFってすげぇ!ガタガタ言わずに未読の人は読むがよかろうなのさ。そしてラストの美しさに打ち震えるがよいよいよい。