小説感想 アンソロジー「日本版シャーロック・ホームズの災難」



日本版 シャーロック・ホームズの災難

日本版 シャーロック・ホームズの災難


ホームズVS銭形平次!?日本人作家による、シャーロック・ホームズ贋作集。大正期から平成に書かれたばかりの最新作まで、そして推理作家だけでなく、ユーモア作家やマンガ家など、幅広い内容の作品全21編を収録。



うん、これもいいバカミス


先日読了した「シャーロック・ホームズの栄冠」に負けず劣らずの内容であり即ちバカミスでありましたぜいやっはー!もっとも「栄冠」と違って、まとも(?)なパスティーシュ作品も割と狂気の設定(ホームズが来日してました、とか)なので全編これ愉快なホームズ譚をお腹いっぱい夢いっぱい楽しむことができます。


ホームズと銭形平次のコラボレーションだとか、南方熊楠センセイがホームズ先生と対決するわ、やさぐれたワトソンが泥酔してるわ、下ネタオチの作品はあるわでああもうホームズパロディほんと最高だな!本格ミステリっつーのを期待して読むとちょいとアレな気が致しますが、バカミススキーならばスルーするのはちょいと勿体無い作品集かと思われ。狂った作品ばかりでほんと面白かったよ!