小説感想 赤城毅「贋作遊戯」



贋作遊戯 (カッパブックス・カッパノベルス)

贋作遊戯 (カッパブックス・カッパノベルス)


賭けるのは詐欺師の矜持、競うのは極上の虚偽。
そして得るものは・・・?もっとも優雅な遊戯が始まる!


立見広介は、伝説の詐欺師・四条君隆とその孫娘・るぅの下で現在、詐欺師稼業修行中の身。昭和七年春、まんまとインチキ宗教家から大金をせしめた広介だが、その直後、突然現れた男たちにある館に拉致されてしまう!その館の女主人こそ、同業の世界で名を馳せた「絹夫人」その人であった。マダムは広介に、彼女の一番弟子とのぺてん勝負の遊戯を提案する。勝負の内容は三人の金満家が持つそれぞれの美術品を奪うこと。その場に立ち会った四条は、なぜか広介に参加を勧める。仕方なく遊戯に挑むことになった広介だが、三つの美術品には秘められた謎が・・・。二転三転する勝負の行方は、はたして!?絶賛『紳士遊戯』に続く、書下ろしコン・ゲーム小説シリーズ第二弾!作者が縦横無尽に仕掛けた"罠"を、貴方は見破れるか!?



るぅかわいいよるぅ。


・・・じゃない。つーか前作の感想でもこれ書いた気がするな。まぁかわいいのは事実だからいいけど。(いいのかよ)


本作は「紳士遊戯」に続くシリーズ第2作。本作も騙し騙されの知能戦がたっぷりと楽しめる、愉快極まりないエンターテインメント作品でございました。コン・ゲームっつてもそんな重厚なものじゃぁなく、割とさらりと読める軽い内容で、登場キャラクターもこれ以上ないってくらい立っているので気軽にサクサク読めるってところが嬉しいねっ!(重厚なのもいいけど、ワシは軽いノリの作品も好きなのだ)


展開が読みやすい過ぎるとか、ちょっとあざとい内容じゃね?とかゆー批判は甘受しない。このB級ノリこそ赤城氏の特徴よ!ああもうほんと大好き!