小説感想 森奈津子「姫百合たちの放課後」



姫百合たちの放課後 (ハヤカワ文庫JA)

姫百合たちの放課後 (ハヤカワ文庫JA)


「ああ、静香お嬢様!気高く清らかな白百合!わたくしがあなたを守ってさしあげます!」───サディストの魔手が迫る美しき先輩・静香の純潔を守るため、一計を案じた女子高生・純子の奮闘を描く表題作、オリンピック正式種目となった"自慰道"に懸ける青春「花と指」、地球外生命の侵攻から人類を救うレズビアニズムの奇跡「2001年宇宙の足袋」など、可笑しくも甘酸っぱい全9篇を収録する"百合コメディ"作品集。



うん、脳が溶ける程のくだらない(註:誉めてます)話ばかりでワシ大満足。まぁ題材が百合&エロス&下ネタ(甘酸っぱさは何一つない)なので、読み手を選ぶっちゃー選ぶんだろうけど。でもしょーもない(註:誉めてます)話の求道者にとっては至福の1冊となるでしょ。たぶん。


つーか登場人物がどいつもこいつもキチガイじみていたのでワシ的にはもうほんと読んでて笑いが止まりませんでしたぜ。収録作「花と指」とか、もう設定からして狂っているんだけど、ほんとよくこんな話思いついたな森なっちゃん。これは笑いの神が下りていたとしか思えないぜ・・・!


つーわけで、全面的にはオススメできませんがワシ同様に「何これw」(註:誉めてます)という本がダイスキな人は手に取って損はないかと。