小説感想 夢枕獏「闇狩り師」1巻



闇狩り師〈1〉 (徳間デュアル文庫)

闇狩り師〈1〉 (徳間デュアル文庫)


九十九乱蔵───身長二メートルを優に超える、中国拳法八卦掌の達人。台湾で仙道の修行経験あり。妖魔封じを稼業とする"祟られ屋"。相棒は、魔を喰らう猫又のシャモン。今回の依頼は、ある企業グループの総帥の娘・涼子に憑依した謎の生霊を祓うことだった。修験者・玄角と協力して"気"を送った乱蔵のまえに、憤怒の形相をした鬼が現れた・・・。「怪士の鬼」ほか、「蛟」「くだぎつね」「蘭陵王」を収録。多くの人気シリーズを持つ夢枕獏の描く超伝奇アクションが、寺田克也氏のパワフルなイラストをくわえて登場!



短編集ってこともあってか、重厚さはそんなにないけど、各編のキレがとてもよく、豪快なキャラクターによるテンポよい伝奇アクションを堪能できる獏センセイならではの逸品。現時点で入手難易度は結構高いと思われますが、獏ファンなら迷わず手にとって損はない作品かと。


ってすげぇ面白かったのは読んでみて十分過ぎる程わかったし、読んだマンガ編集者とかが「ぜひマンガに!」と思うのもよくわかる話なんだけど、何でマンガの連載媒体が「小学四年生」なんだよw(註:石川賢によるコミカライズ版) これ企画した編集者は狂っている(いい意味で)としか思えねーぜ!さすがに内容はかなりマイルドになってるけどさ!


というわけで(どんなわけだ)、肩の力抜いて楽しめる素晴らしいエンターテインメント作品ですゆえ、古本屋なのでお見かけの際はお手にとってみては如何?