小説感想 赤城毅「書物迷宮」



書物迷宮 (講談社ノベルス)

書物迷宮 (講談社ノベルス)


合法非合法を問わず、あらゆる手段を用いて世には出せない危うい本を手に入れる、書物狩人。スペイン内戦に斃れたロルカの詩集、各国情報部が狙うポズナンの書物、国家機密を匂わす満鉄の時刻表。書物狩人だけが、稀覯本に隠された物語を読み解ける!すべての愛書家に捧ぐ、必読の書!



後書きが赤城おろし毅じゃないなんて生殺しすぎる・・・・ッ!


・・・とまぁ冗談は置いときたいんですが、しかし赤城センセイの真面目な伝奇小説(?)を読んでると何かこう、得体の知れないモヤモヤ感がありますな。いやまぁ荒唐無稽なB級路線かつエンターテインメントに徹した内容ですごーく面白いことには違いないんですけど、何て言えばいいのか、ええと、その、あれだ、普段は触るものみな傷つける人間が稀に見せる優しさにときめいちゃった的なアレ。


つーか自分でも何言ってるのかよくわからんよーになってきた。まぁあれだ、ワシは赤城氏の大ファンなので氏の本なら何読んでももう面白いというレベルの人間なので真っ当な感想・書評が知りたければググル先生にお伺いを立てて他のサイトを見てみるが吉だと思うよ!思うよ!(ぶっちゃけるにも程があります)


まぁタイトルどーり「書物」という名の迷宮を旅する愉快な作品ですので、赤城ファンのみならず書痴なアナタには読んでみて貰いたいところです。「ギャラリーフェイク」とかのジャンルが好きな人ならお勧め度さらに倍プッシュ。